四月朔日さん
2013年3月30日 12:03
カテゴリー : スタッフブログ
「四月朔日」という姓があります。
何と呼ぶでしょう?
衣更えに関係があります。
衣更えの習慣は、平安時代に宮中で始まったそうで、
旧暦の4月1日、10月1日に行いました。
4月1日に、これまでの冬の「綿入れ」を脱いて「袷(あわせ)」を着ます。
「袷(あわせ)」とは裏地のある着物のことです。
「綿入れ」とは裏地と表地の間に薄く綿を入れて仕立てた着物のことです。
衣更えをしたくても、年がら年中着たきり雀の人は出来ませんから、
同じ着物を仕立て直して、綿を入れたり抜いたりして着ていたわけです。
昔は、着物は耐久消費財のように考えられていました。
大切にして永く着ましたし、
晴れ着のようなものは母から娘へ、娘から孫へと代々受け継いだものです。
もう分かりましたか?
「四月朔日」は、綿を抜いて衣更えをする日です。
「袷」の着物から綿を抜く日です。
正解は「わたぬき」さんです。
エイプリルフールではありません。
あなたのお知り合いにも、珍しい名前の方はいらっしゃいませんか。
事業管理部KSでした。